父と子の法廷劇。親子関係の確執の根っこも同時に紐解いていく。
とてもよい映画だった。この一言に尽きます。一番おすすめするしたいのは、大人の男性です。法廷ものだけれど描かれているのは父子関係です。頑固一徹の父と俺様な息子。全然違う性格の親子。過去のある事件がきっかけで、ずっとお互いをわかりあえずすれ違い続けていた二人が、父の事件をきっかけに交差する物語です。
二人のロバート
ロバート・ダウニー・Jr
主人公の弁護士を演じています。アイアンマンのイメージが強く今回も俺様キャラでした。今回は彼の古い作品で『愛が微笑む時』の主人公を思い起こしました。利己的な仕事マンを演じていて、それに近かったです。いつも彼の演技を見て思うのですが、ちょっと笑いを誘うシーンでの間の使い方がすごく上手い。間を長くとったり、その逆、間髪入れず返したりと。
ロバート・デュヴァル
父親の裁判官を演じています。すばらかったの一言です。強さと哀愁と男らしさ、弱さ。老いの苦しさ以上に、老いての生き様が胸に迫りました。精一杯、子供を育て、妻を愛し、めいっぱい働いてきた男は老いてカッコイイものなんだなぁと憧れます。
グラン・トリノの脚本家
クリント・イーストウッドの映画の中でも好きな『グラン・トリノ』の脚本家ニック・シェンクが執筆。この人は頑固じいさんを書かせたら上手い脚本家なのかもしれません。グラン・トリノが好きな方は、きっと楽しめる映画です。
☆☆☆☆☆
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